静岡県、鹿児島県のような大産地とは違って全国生産量の2%程度の生産量の為、岐阜県内で消費され関東、関西の大消費地に流通する事は殆どありませんが生産者の方々は自分達が栽培するお茶が日本一美味しいと信じて愛情を持って育てています。
岐阜県で白川という名を聞けば一般的に思い浮かべるイメージといえば奥飛騨白川郷の合掌造り集落という意見の方が大半である。
しかし、岐阜県の特産品でもある「美濃白川茶」は白川郷とは全く関係のない地域で作られていて同じ岐阜県でも飛騨地方にある奥飛騨白川郷に対して白川茶の産地は若干南に位置する東濃地域の岐阜県加茂郡東白川村と白川町で最も多く生産されていますが中でも山間地域には高級茶を生産する産地が分布しています。
その山間地域には近くを流れる飛騨川とその支流に沿った傾斜地の美しい茶園に、朝霧が運ばれ昼夜の高い温度差の中で程よい光を浴びながら新芽がじっくりと、育てられるという茶栽培には理想と言って良いほどの自然環境があるから茶葉は色が濃く高い香気と味が特徴で御座います。
起源は約六百年前、東白川村五加大沢蟠龍寺の住職が宇治から茶の実を持ち帰り里人に茶の栽培を奨めたのが始まりと言われます。
お茶といえば静岡、鹿児島、宇治などの有名産地だという方にも是非、全国的には無名な岐阜県の緑茶ですが一度お試し頂けたら大変嬉しく思います是非一度御賞味下さいませ。